紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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  <紀伊半島の巨木を訪ねる>

 三重県松阪市殿町 松阪神社の大クス

 三重県松阪市殿町の松阪神社は、松阪城の隣にある。城壁の直ぐ近くに本居宣長神社の鳥居があるのでまぎらわしいが、松阪神社の鳥居はそこから坂道を少し下ったところにある。もっとも、本居神社と松阪神社は敷地が接していて境がないので、本居神社からも行ける。

 松阪神社の大クスは、樹齢約900年といわれ、御神木とされている。大クスの脇に立てられた案内板に、神社と大クスの由来が書かれていて、この大クスの生きてきた平安時代からの長い歴史の間に、ここを訪れたであろう歴史上の人達が浮かんでくる。まず、土豪の飯高氏がこの森の意非(いお)神社を氏神として(まつ)り、その後、1588年に築城の名手蒲生氏郷が松阪城を築き、松阪神社を城の守護神とした。江戸時代には紀州藩が松阪を治めたので、紀州徳川家の関係者がこの地を訪れたかもしれない。

 松阪城の一帯は、高くみごとな城壁の残る城跡、本居宣長記念館、歴史民俗資料館、御城番屋敷など、歴史と文化の香り高い所であるので、一度は訪れて見たい場所である。
 
(写真をクリックすると拡大します)
 松阪神社の境内の一角に大クスが祀られている。電柱の向こう側に目指す大クスがあった。
 大クスをもっと近くで撮った写真。御神木として、鳥居が立てられ、しめ縄が張られている。大クスの前面は割竹で樹幹の保護がなされている。
 大クスの上を見上げると大きな枝が縦横に伸びていてすばらしい迫力がある。鈴鹿市の長太の大クスの枝振りを思い起こさせる。
 大クスの脇に立てられた由緒が書かれた案内板。松阪神社と大クス(長寿樟)の歴史が書かれている。
 大クスの生育する松阪神社は、松阪城跡の近くにあり、この辺り一帯は観光名所ともなっている。手前の石柱の脇の道を上がっていくと、本居宣長記念館がある。

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